NAGIの不思議日記
日々の出来事や出会いは「?」の連続。 書きとめることで、感じた「?」を深めたい。
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2003
02,21
09:48
「ハルさんちの母親卒業宣言」
CATEGORY[未選択]
出張に出る新幹線の中で「ハルさんちの母親卒業宣言」という本を読んだ.
ハルさんというのは,エッセイストの下田治美のことである.名前は聞いたことはあるが,作品は読んだことがなかった.
もちろん,彼女が一人で息子を産み育てたことも,その間の泣き笑い子育て体験を,ユーモアあふれるタッチで本にしてきたことも,かなり破天荒な,でも情深い女性であることも,知らなかった.
この本は,一言で言えば「痛快,熱血,根性,ファイトいっぱいの史上最強の母子エッセイ」というところかな.
ハルさんが「ショーネン」と呼んでいる息子に向かっていく姿勢は,真剣勝負,一歩も退かない.「ショーネン」の自立が親の務めと心に定め,対等で厳しい親子関係を日々「維持」している.
ケンケンガクガクの議論をへとへとになるまで戦わし「こんなクソガキの親を誰が17年も我慢してやってやってるんだ!」と言い放つ.
しかし,読んでいて伝わってくるのは,息子に対する,ハルさんのあふれんばかりの愛情と期待なのである.
こんな母親はうっとうしいとか,暑苦しいとか感じる人もいるだろうけど,私は,精一杯母親をしている(そう書いてないのだけど,そう感じ取れる)ハルさんがいとおしくて,たちまちファンになってしまった.
それに,おこがましいことは百も承知で言わせてもらえば,ハルさんの,息子に対する身構えは,私のとちょっと似ていると感じるのである.もちろん,彼女の方が人間としてはるかに「上質」なのではあるが.
ハルさんが売れなくて,貧乏で,親子2人,公団の2DKに住んでいた頃(なんと,著述業でまとまったお金を稼げるようになっても,その2DKに住んでいるのが),大きな仕事をやっと終えて「あー,疲れた.温泉旅行でも行こう」という気分になる.がしかし,お金がない.
仕方ないので寝転がって本を読んでいると,息子が「ハルさん,来て」と言う.そのころ息子は,まだ小学生.
ふすまを開けると,彼が指差す先には,書き初め用の長い半紙を2枚つなげたものが貼り付けられていて,それには「歓迎下田治美様御一行二泊三日の旅」と書かれていた.
「うちには温泉の素があるじゃない.あれで温泉つくって,ゆっくり休めば温泉旅行と同じだろ.オレが番頭さんになって,用事はやってあげるからさ.食事は全部出前にすれば,旅館とおんなじじゃん」
ハルさんは感動でウルウルとなるのを必死で隠す(こんなときを,母親冥利に尽きるというんですなあ).
その日,息子はかいがいしく「ミニ番頭さん」を演じて,ハルさんにコーヒーを入れ,灰皿をとりかえ,出前のメニューを用意して・・・.ハルさんは,一日中寝そべって本を読み,温泉に入り,すばらしい「温泉旅行」を楽しむ.
しかし,当然のこととして,こんな「ナイスボーイ」も思春期を迎え,母子の蜜月の時代は終わる.
毎日,ハルさんは息子と激論.とうとう,息子は「もう干渉しないでくれ」と言う.親の干渉を必要としない人間,独立した人間にすることこそが,子育ての目標だというハルさんは,これぞ母親が真に聞きたかったことばだ,とホロリとする.
しかし,「ショーネンよ,大志なんぞいだかないでよろしいのだよ.わたしの祈りはただひとつ.おまえが,自分がだれに食わしてもらっているか決して忘れない職業人になることなんだ.そうなるまで,わたしはずっとおまえに勝ちつづける義務があると信じている」と,なおもハルさんは,息子の前に立ちはだかっていく・・・.
このエッセイは,18歳になった「ショーネン」が,「手切れ金」としてまとまったお金をもらって,一人暮らしをはじめるため団地から出て行くところで終る.
ハルさんは最後まで「カッコイイ」母親を演じ切る.
この姿勢がいとおしくて,新幹線の中でついホロリとさせられた.
そして,長い出張を終えて帰宅すると,我が家の「ショーネン」が,洗濯物が床に散乱する中で,自分と母親の夕食を作っていた.メニューは,海鮮サラダと味噌汁.
「どうだ,美味いだろ」と得意そうに配膳をしている姿を見ていると,そろそろ我が家も「母親卒業宣言」の準備にかかろうかという気がしてきたのだ.
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